シンガポールで支援を必要としているより多くの子供と若者を支援するため、NTUC インカム( NTUC Income) はインカム ・ファミリー・ マイクロ保険スキーム (IFMIS:Income Family Micro-Insurance Scheme) を拡充しています。
2022 年 7 月 1 日に発効したスキームの拡充により、IFMIS の保障対象となる学生は2022 年初時点の46,500 人超から約 54,000 人になります。
この拡充は、幼児教育開発庁の幼稚園費用支援制度 (KiFAS:Kindergarten Fee Assistance Scheme)を受けている 教育省 (MOE:Ministry of Education) の幼稚園 (MK) の子供、MOE の独立学校奨学金 (ISB:Independent School Bursary)を受けている 独立学校 (ISes:Independent School) の生徒、 SPED FAS(Special Education Fee Assistance Scheme) を受けている政府出資の特別支援(SPED:Special Education) 学校の生徒が対象です。
NTUCインカムの最高経営責任者(CEO)であるアンドリュー・ヨー(Andrew Yeo)氏は、次のように述べています。「一家の稼ぎ手である親や保護者が死亡した場合などの不測の事態による危機的状況において、特に低所得者層は立場が弱くなり、子供や若者は学校を中退の危険にさらされる可能性があります。NTUCインカムは、子供と若者は私たちの未来であり、その背景にかかわらず、すべての生徒が自分の可能性を実現できるように公平な教育の機会を提供されるべきと信じています。」
IFMIS は現在、NTUC First Campus の My First Skool に通う低所得世帯の学生とシンガポール全土の小学校、中学校、大学進学課程(Pre-University)、専門学校の MOE FAS 受給者に保険料なしで保険を提供しています。2022 年 7 月 1 日以降、IFMIS の資格を得るには、学生は次の条件のいずれかを満たす必要があります。
- MK に在籍し、KiFAS 受給者であること。
- NTUC First Campus の My First Skool に在籍し、世帯総収入または 1 人当たりの収入がそれぞれ月額 4,500シンガポールドル (43万6,770円)または月額 1,125 シンガポールドル(10万9,192円)を超えないこと。
- 地元の初等、中等、大学進学過程、または専門学校に在籍し、MOE FAS 受給者であること。
- IS で学ぶMOE ISB 受給者で、総世帯収入または 1 人あたりの収入がそれぞれ月額 2,750シンガポールドル(26万6,915円) または月額 690シンガポールドル (6万6,971円)を超えないこと。
- 政府が出資する SPED スクールで学ぶSPED FAS 受給者であること。
IFMIS は、低所得世帯の困窮する子供や若者を支援するために開発され、対象となる生徒の親または保護者が死亡したり障害を負うなどの不幸な出来事が発生した場合、その家庭に 5,000 シンガポール ドル(48万5,300円)を支払います。現在までに、IFMIS は 330 世帯以上に 186 万シンガポール ドル(1億8,053万1,600円)を支払っています。
「私たちの新たな持続可能性戦略の一環として、私たちは最近、低所得層、特に恵まれない子供や若者の教育、高齢者、環境を守る活動を支援するために、10 年間で 1 億シンガポールドル(97億600万円)の寄付を約束しました。IFMISの拡充は、NTUCインカムが企業体に移行する際に着手する地域社会開発への取り組みの最初のパイプラインです。IFMISを通じて、困難な状況にあるより多くの学生を支援し、彼らが教育を通して力をつけ、将来の社会に積極的に貢献できるようになることをうれしく思っています。」
教育省(MOE)の財務および調達部門の部長である クラレンス・タン(Clarence Tang) 氏は、次のように述べています。「今回のIFMISの拡充を通して、NTUCインカムが幼稚園、特別支援学校、独立学校の生徒たちに保険料を支払うことなく、さらに保険適用を拡大することを喜んでいます。NTUCインカムとのこのパートナーシップを継続して、支援を必要としている子供や若者を支援できることをうれしく思います。」
※ 文中の金額は1シンガポールドル=97.06円で換算
ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。
掲載日付2022.7.1