8月、Business Council of Co-operatives and Mutuals (BCCM)は、会員団体と共同で、オーストラリア初の協同組合開発基金を立ち上げ、法律、財政、組織統治(ガバナンス)に関する的確なアドバイスを提供することになりました。会員(株主ではない)を持つ初期段階の目的事業者は、社会的企業の成長を支援するためにこの基金に申請ができるようになりました。
Bunya Fundは、オーストラリアの社会的企業のビジネス モデルに多様性がないために協同組合のビジネス モデルに関する専門的なアドバイスや教育へのアクセスにの深刻なギャップに対応するために立ち上げられました。初年度は、既存の協同組合や相互会社から 14万豪ドル(1,361万,200円)を集め、初期段階の協同組合や相互会社の能力構築と規模拡大に投資されました。年間 50 万豪ドル(4,864万円)の基金に成長すると予想されます。
Bunya Fund は、影響力の大きい次世代の協同組合や相互会社の成長を支援することを目的としています。設立資金提供者には、Bank Australia、Australian Unity、Cooperative Bulk Handling (CBH)、CoPower が含まれています。Bunya Fund の目的は、新興の協同組合や相互会社が、組合員、地域社会、環境、社会により良い影響を与えるよう、その成長と繁栄を支援することです。
BCCM の メリナ・モリソン( Melina Morrison )CEO は次のように述べています。「協同組合と相互会社は、持続的な農業、手ごろな価格の住宅、再生可能エネルギー、社会的福祉から、地域銀行、地域社会が運営する小売り、先住民サービス、芸術・文化まで、オーストラリア社会全体で事業を展開しています。協同組合や相互会社は、民主的に管理され共同所有されるビジネス モデルを通じて、人々が協力して共通のニーズを解決できるようにします。これは、オーストラリア人がオーストラリア人を助け、協力することで誰もが繁栄できる、より豊かな社会を創ることです。」
「重要なことは、この基金が協同組合の間のより多くの協力を生み出すことを目指していることです。これは、すべての協同組合が法的に認めている原則です。」
Cooperative Power のゴッドフリー・モーゼ(Godfrey Moase)会長氏は、次のように述べています。「より公平なオーストラリアのためにエネルギーをより安く、よりクリーンすることを目指す新しい協同組合として、この基金は、協同組合の繁栄するネットワークにおける重要なリンクです。」
Bunya Fund は、5,000 豪ドル(48万,400円)から 25,000 豪ドル(2,432万,000円)に相当する能力開発、教育、助言サービスを提供することで、最大 5 つの初期段階の協同組合または相互扶助事業(または協同組合あるいは相互会社に転換する事業) を支援します。対象となる組織は、営利、非営利または慈善の協同組合や相互会社、または協同組合または相互会社への転換を検討しているその他の企業です。
さらに詳細な案内と基金支給申請については、こちらを参照ください。
※ 文中の金額は1オーストラリアドル=97.28円で換算
ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。
掲載日付2022.9.13