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インカム(シンガポール)はマイクロ保険戦略を東南アジアから日本に拡大します

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インカム(income)は、同社のInsurance-as-a-Service(IaaS)プラットフォームであるHIVE by Incomeでマイクロ保険フランチャイズモデルを立ち上げ、その範囲を東南アジアから日本まで拡大することを発表しました。

世界的な再保険会社 SCOR のデジタル・ソリューション・プロバイダーの ReMark は、インカムのマイクロ保険フランチャイズ モデルを採用した最初の国際パートナーになりました。この提携を通じて、ReMark は2023 年に日本の消費者への生活様式に合ったマイクロ保険「SNACK」を提供を目標としています。

シンガポールで最初に発売されたSNACKは、保険と投資への参入障壁を下げるように設計されたデジタル保険改革です。これにより、顧客は外食や公共交通機関での通勤、5,000 歩の歩数などの日常生活に合わせて、0.30 シンガポール ドル(31.33円)]からの少額保険料を支払うことで、生命保険、重大疾病保険、傷害保険の少額保険や少額投資に連動プランの積み立てを行うことができます。

これまで、SNACKはシンガポールで 9万人を超える顧客に利用され、保険と投資サービスを合わせて 3 億 8,500 万シンガポール ドル(402億170万円)を引き受ける、大きな成功を収めています。

この度のReMark との提携は、携帯電話普及率の高い先進国市場であるシンガポールと日本における保険事情や消費者行動の類似性を考えると、市場の大きな可能性を秘めた戦略的な動きです。

ReMark は、日本初のSNACKにより、デジタルに精通し、生活様式に合わせたより柔軟な保険とのかかわり方を探している日本の消費者に保険へのアクセスを拡大することができます。

ReMark が日本でSNACKを立ち上げると、インカムの IaaS プラットフォームであるHIVEを介して基幹システムへの継ぎ目なく技術統合することで、市場投入までの時間が短縮されます。これには、日本でのSNACKアプリの開発、適合する一連の機能、および国内でのSNACKのブランド権が含まれます。

一方、インカムは、ReMark の経験と日本市場に関する知識を利用して、HIVE by Incomeを継続的に拡大し、商品革新を刺激し、地域のさまざまな市場ニーズにより適応することができます。

インカムのアンドリュー・ヨー(Andrew Yeo) CEO 氏はように述べています。「わたしたちは昨年、ReMarkと業務提携を結び、シンガポールで初めてのフィットネスと生活様式を提案するSNACKFITを開始しました。ReMarkのIaaS プラットフォームであるHIVEを通じてSNACKが日本にもたらす競争力を高く評価してくれる志を同じくするパートナー に出会えたことを嬉しく思います。さらに重要なことは、 HIVEの保険機能を日本に拡大することで、より多くの人々により良い経済的福利を提供するという、顧客中心対応を提供し、我々の共通の使命を達成することができます。」

「シンガポールは私たちの技術革新の基幹であり続けています。地域全体から収集し続けている豊富な洞察と学習により、私たちはHIVE by IncomeをワンストップのIaaS プラットフォームとして進化させ、デジタル主導の保険事業モデルやインシュアテック機能を提供し、パートナーが新しい顧客層と収益源を獲得するための保険機能を構築する際に、市場投入までの時間を短縮します。当社の新しいマイクロ保険事業モデルは、インカムが事業範囲を海外に拡大する際に、既存または新規のパートナーのニーズをより適切にサポートし、適応するためのより多くの選択肢を提供します。この地域のパートナーの多様性は、我々の IaaS モデルの価値と競争力を証明するものであり、さらに重要なことに、インカムがアジア太平洋地域のどのパートナーとも協力できる立場にあることを示すものです。」

ReMark の ナ・ジア(Na Jia) CEO は、次のように述べています。「インカムとReMark は消費者に最高の保険体験を提供するという共通の目標を持っています。そのため、影響力のある革新に取り組んでいる強力な保険会社であるインカムと提携できることを非常に楽しみにしています。両社のチームが新しい相乗効果を発揮し、生活、仕事、財政計画が異なる若い消費者に保障をもたらすことに力を注ぐことを楽しみにしています。人間中心の商品、優れた保険の専門知識、そして共通のビジョンが、日本だけでなく世界中に変化をもたらすと確信しています。」

「ReMarkは過去 20 年間、日本におけるマーケティング 商品の提供で知られています。最高の顧客体験を提供することは、商品とマーケティング プログラムを設計する際の私たちの使命の中核です。日本は保険普及率が高いものの、最近の世界消費者調査* (GCS) では、現在の商品と販売チャネルが若い世代 (特に Z 世代とミレニアル世代) に適合していないことが明らかになりました。インカムとの提携により、より手頃で柔軟な保険商品を求めるギグ・エコノミー・ワーカー(gig economy workers,ネットやアプリを通じて単発の仕事を請け負う就労者)や若い世代に適した生活様式にあった保険を提供できるようになります。当社の新しいデジタル・マイクロ保険商品は、人々がより経済的に自立し、より回復力のある社会を構築するのに役立ちます。」とReMarkのガン・ベイ(Gang Pei)北アジア地区責任者は述べています。

HIVE By Incomeは、2 つの事業モデルによる業務提携を歓迎します。1 つめは、デジタル エコシステムで志を同じくするパートナーがインカムの生活様式 にあった保険提案を組み込むことを可能にします。2 つめは、フランチャイズ提案でインカムの保険革新、インシュアテック能力、市場参入の専門知識を迅速かつ機敏に海外に拡大します。

2021 年 10 月に初めて海外に進出して以来、HIVE by Income はベトナム、マレーシア、インドネシア、そして最近ではタイのパートナーと活動しています。HIVE by Incomeは、ベトナムでは家政婦向けの職能給マイクロ保険を開始し、タイでは消費者がコーヒーを1杯購入する際に保険加入することができます。日本はインカムにとって5番目の海外市場で、アジア太平洋地域では最初の市場です。

HIVE by Incomeの詳細は、https://www.hive.income.com.sgをご覧ください。

写真 (左から右): Gang Pei(北アジア地区責任者、ReMark)、Na Jia: (CEO、ReMark )、Andrew Yeo(CEO、インカム)、Peter Tay(最高デジタル責任者)。2022 年 11 月 2 日にシンガポール フィンテック フェスティバルにおける新業務提携MOU(基本契約合意書:Memorandum of Understanding)の調印式にて。

 

※ 文中の金額は1シンガポールドル=104.42円で換算

ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。

https://www.icmif.org/news_story/income-expands-micro-insurance-proposition-beyond-southeast-asia-to-japan/

掲載日付2022.11.4