ローマ(イタリア)で開催された100周年記念会議で、ICMIFは保険の持続可能な開発目標(iSDG)に対する持続可能性への影響を定量化する最初のツールである、「ICMIF版保険SDGカリキュレーター(ICMIF-calibrated Insurance SDG Calculator)」を発表しました。これは、国連の持続可能な開発目標(SDGs)に対する保険関連適応策を開発することに焦点を当て、個々の組織における保険ポートフォリオと事業運営におけるiSDGの持続可能性の影響度を測定します。ICMIFはスイス再保険研究所(Swiss Re Institute)と協力して、国連持続可能な保険原則 (UN PSI) の取組みのもと、すべての指標とSDGsの指標、スコア範囲、重み付けの方式を決定する、基盤となるツール「ICMIF コミットメント・フレームワーク」を開発しました。
取組みの枠組みにより、ICMIFの会員団体は、リスク防止や総合保険など、相互扶助の価値観や戦略的重点分野を反映する一連のICMIF調整指標に照らして、独自のiSDGの影響を評価できます。詳細はこちらをご確認ください。
ICMIF のショーン・ターバック(Shaun Tarbuck)事務局長 は、カリキュレーターについて次のように述べています。「スイス再保険研究所との共同開発により、ICMIFはiSDGインパクト測定の先駆者になりました。世界規模で拡大するために共同で作成された「ICMIF版保険SDGカリキュレーター」が、保険引受けの新時代の先駆けとなることを願っています。」
このツールは、会員団体がSDGへの取り組みに対する具体的に測定し、開発の重点分野を特定することで、ICMIFの組織戦略および持続可能性戦略をサポートします。採点作業が完了し、改善の可能性がある領域が特定されると、会員団体はICMIFのネットワークを活用してベストプラクティスを共有し、持続可能な未来に向けて取り組みながら、独自のSDG戦略をさらに発展させることができます.
ICMIF 版保険 SDG カリキュレーターは、相互保険の違いを考慮し、相互会社や協同組合が従業員や契約者のニーズに優先順位を付ける方法を明確化するために、ICMIF会員団体と共同開発・テストされました。このツールは、ICMIF 会員団体自身の保険の持続可能性への影響を測定し、世界の保険業界における相互扶助部門の強みを継続的に拡大するための第一歩です。
ICMIFは、会員団体やスイス再保険研究所と協力して、持続可能性に関する最新データの入手、持続可能性の機会や課題に対応するための新製品やサービスの開発、新しい規制の導入などに応じて、ツールの見直しならびに改良を続けます。
詳細については、ICMIF サステナビリティ担当上級副社長Liam Carter までお問い合わせください。
ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。
掲載日付2022.10.27