エクルージアスティカル(Ecclesiastical )による、イングランドとウェールズの112の私立学校の資金管理者を対象とした最新新調査では、「より持続可能になる(Becoming more sustainable)」ことが優先事項であることが浮き彫りになりました。4 分の 3 (74%) が、現在および将来の保護者向けの学校のマーケティング資料の一部として、二酸化炭素削減プログラムを取り入れることしています。多くの学校では、LED照明への変更、ボイラーの交換や見直し、太陽光発電（PV）と再生可能エネルギーの利用、電気自動車（EV）充電の導入など、すでに対応を始めています。
Ecclesiastical の調査によると、全国の私立学校は、今後数年間で持続可能な建物とインフラに多額の投資を行う予定であることがわかりました。持続可能性向上のために計画されている投資額は、今後 12 か月よりも今後 3 年間と 5 年間の方が多く、3 分の 2 近く (64%) が今後 5 年以内に 10万ポンド(1,630万3,000円)以上の投資を計画しています。
しかし、この調査によると、持続可能性の向上が 5 か年計画の一部であると回答した回答者のうち、保険会社に知らせているのは 4 分の 1 未満 (23%) であり、多くは、プロジェクトの初期段階で通知する必要はないとしています。新しい校舎や持続可能性プロジェクトを検討する場合、早い段階ですべての関係者に相談することが重要であるというのが、学校に対する エクルージアスティカルのアドバイスです。
エクルージアスティカルのカスタマー セグメント ディレクターである フェイス・キッチン(Faith Kitchen) 氏は次のように述べています。「英国の学校が環境への影響に関心を持ち、持続可能なプロジェクトを実施したいと考えるようになったことは、心強いことです。すでに多くの学校が、環境に配慮したより日常的な取り組みをすでに開始しているか、少なくとも計画しています。例えば、使い捨てプラスチックの禁止、職員へのカーシェアリング推進、自転車通勤の導入などです。私立学校が今後数年間に行うより大規模な投資計画に関しては、適切なリスク・ガイダンスを受ることが重要です。」
「プロジェクトにはリスクや課題を伴う可能性がありますが、私たちは持続可能性への取り組みついての教育部門への支援を行ないます。学校はできるだけ早くすべての関係者に相談することをお勧めします。また、設計や計画段階でブローカーと保険会社の協力を得ることで、リスクを軽減することができますし、必要なすべての保護対策について助言することができます。このようなプロジェクトは費用がかかるため、学校側は投資の優先順位を見直す必要があるかもしれません。」
エクルージアスティカルは、私立学校が直面するリスク管理を支援するため、Hub for Education ** をはじめとする、役立つさまざまなリスク管理支援とガイダンスを提供しています。このハブは、教育機関が将来の課題に備えて今日の回復力を高めるのに役立つ豊富な見識、情報、ツール、およびチェックリストを提供します。ハブには、火災と安全、健康と安全;、建築サービス、サイバーセキュリティを含む安全対策 、戦略的リスクなどの時事問題に関する支援とガイダンスが含まれています。
*2022 年 4 月に行った 112 の Independent Schools’ Bursars Association (ISBA) 会員を対象に行ったオンライン調査。調査対象は、イングランドとウェールズの私立学校で構成される。調査対象校の 3 分の 1 以上 (38%) には 750 人以上の生徒がおり、3 分の 2 近く (62%) はプレプレップ(pre prep:小学校)、プレップ(prep:小学校)、シニアスクール(senior school:中学校）の複合教育を行っている。43% がグレード II (グレード B) 指定校である。
** Hub for Education は、教会系教育機関および私立学校のみが利用可能。提供された詳細情報確認後にアクセス権が付与される。
※ 文中の金額は1英ポンド＝163.03円で換算
ICMIFサイトの英語ニュース記事（以下にリンクを表示）を許可を得て翻訳・転載しています。
掲載日付2022.8.8
