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MAIF(フランス) は、2025 年の投資目標を発表して気候戦略を展開し続けています

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2020 年、MAIF、2030 年までに地球温暖化を +1.5°C に抑えるというパリ協定に投資ポートフォリオを可能な限り近づけることを目的とし積極的な気候戦略に署名ました。 MAIF の理事会は、化石燃料からの撤退 (2030 年までに石炭と非従来型化石燃料から、2040 年までに石油から完全に撤退すること) を達成するために、国連が招集したネット ゼロ アセット オーナー アライアンス (NZAOA) の一員として、新しい目標を設定しまし

新しい目標は 、2050 年までにカーボン ニュートラルという世界的な目標に貢献するという目標のもと、現在から 2025 年まで (つまり、2020 年 12 月 31 日から 2024 年 12 月 31 日まで) に、 投資における二酸化炭素排出量の削減、グリーンエネルギーと生態系への移行への資金提供、パリ協定の気候目標への関係者動員という3 つの優先目標で構成されています。

目標 1: 投資における二酸化炭素排出量を削減する

MAIF は、2025 年までに上場株式、社債、不動産への投資における二酸化炭素排出量 (投資額100 万ユーロ(1,415万3,000円)あたりの CO2 換算重量) を 25% 削減することを約束しています。この目標は、MAIF グループの直接投資と委託運用における上場株式・社債投資と不動産ファンドに適用されます。

二酸化炭素排出量を削減するという取り組みは、企業の活動 (領域 1:Scope 1)、エネルギー消費 (領域 2:Scope 2)、直接供給者(上流の領域3:Upstream scope 3) から排出されるすべての温室効果ガスに関係しています。MAIF は、当該ポートフォリオの温室効果ガス (GHG) 排出量 (投資 100 万ユーロ(1,415万3,000円)あたりの CO2 換算重量および絶対重量) を毎年監視し、ファンドや直接投資対象を選択する際に気候変動対策の側面を強化します。

目標 2: グリーン エネルギーと環境への移行のための資金調達を増やす

MAIF は、2025 年までにグループ全体で少なくとも 15% のグリーン シェア* を達成することを約束し、クリーン エネルギーと環境保護への移行に向けた資金調達を加速しています。

MAIF はその目的を達成するために、グリーンボンドやエネルギー・環境への転換に対する投資を続けます。

目標 3: 二酸化炭素排出量 ゼロという世界的な目標に向けて関係者を動員する

MAIF は、直営運用する債券ポートフォリオのうち、 GHG 排出量が最も多い 20 社に関与します。また、その資産運用委任先にも、 20 社への対応を働きかける予定です。

具体的には、「Climate Action 100+ 」での活動や発行体・管理会社との対話を継続します。

「大きな課題に直面している社会において、責任ある投資家としての私たちの役割は必要な転換の加速に貢献することです。2021 年に NZAOA に加わることで、投資環境戦略の展開においてさらに一歩を踏み出しました。中間目標の設定は、地球温暖化を+1.5°C以下に抑えるという目標に貢献することを目標にし、私たちの取り組みに新たな枠組みを提供します。」とMAIF のキャロル・ザッケオ( Carole Zacchéo) 最高投資責任者は述べています。

*MAIF は Greenfin 認証を参考に、エネルギーと生態系への転換に貢献する活動に特化した取り組み、認証取得後 5 年未満の建物、これらの活動から売上高の 50% 以上得ている企業を、グリーン シェアをの対象としています。

画像: © Mélanie CHAIGNEAU/MAIF

 

※ 文中の金額は1ユーロ=141.53円で換算

ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。

https://www.icmif.org/news_story/maif-continues-to-deploy-its-climate-strategy-with-announcement-of-investment-targets-for-2025/

掲載日付2022.10.11