ウニポール・グループのウニポール・サイ(UnipolSai)は、100%出資のWelBeeを立ち上げました。WelBeeは、ウニポール・サイが2021年7月に買収したTantosvago Srl のサービスと商品の「柔軟な福利厚生(flexible benefits、注)」をWelBeeのシステム基盤(proprietary platform)を通して販売することを目的としています。柔軟な福利厚生は、ダイレクトネットワーク、保険代理店ネットワーク、第三者チャネルとの契約など、様々な窓口を通して販売されます。
注:日本では「カフェテリア・プラン」と呼ばれる福利厚生の仕組み。雇用主が従業員に対してポイント制の福利厚生を提示し、従業員はポイントに応じたサービスを利用する。
WelBeeの立ち上げは、Unipol 2022-2024「Opening New Ways」事業計画、特に福祉エコシステムの一部である戦略的方向性「Beyond Insurance Enrichment(保険の充実に向けて)」の一部です。ウニポール・サイは、大企業や中小企業向けのデジタル基盤を立ち上げることで、成長を続ける柔軟な福利厚生、つまり従業員の収入に影響しない商品やサービス (goods and services that do not contribute to employee income)市場における存在感を高めることを意図しています。
「WelBee の目標は、革新的な独自技術を備えたデジタル基盤を使用して、柔軟な福利厚生の分野における福祉・健康分野の典型的な商品やサービスを販売し、保険の提供に統合、機能、付随するな新しい事業を開発することです。」とウニポール・サイ における事業の全体構成を統括するBeyond Insurance担当最高責任者である ジャコモ・ロバーティ(Giacomo Lovati )氏は述べ、さらに次のように続けています。 「その目的は、事業の中心である保険商品と旅行(mobility)、財産、福祉のエコシステム(診療所のネットワーク、デジタル ヘルスおよび柔軟な福利厚生)を管理するために開発されたサービスの両方において、ウニポール・グループが生み出すことが出来る大きな相乗効果を利用することです。もちろん、これらはすべて、柔軟な福利厚生の対象でもある非常に多くの企業とすでに強固な保険関係を築いている代理店網を活用することで実現します。」
WelBee は、企業が従業員に柔軟な福利厚生を提供できるようにする技術的な対応策の開発、管理、販売しています。具体的には、顧客企業の従業員が福利厚生クレジットを利用して最終的に購入をするための基盤を用意し、指導や訓練などの基盤準備のための活動や顧客監督などをすべて WelBee が担当します。
今日現在、ウニポール・グループ独自のシステム基盤は、Tantosvago の製品とサービスを活用しています。これには、旅行、スポーツ、レジャー、イベント、健康に関する様々な商品が含まれており、ウニポール・サイの健康・年金商品やウニポールの商品も含まれています。
ウニポール・サイによると、柔軟な福利厚生市場は着実な拡大傾向にあり、力強く成長しています。1,800 万人を超えるイタリア人従業員のうち約 400 万人の従業員が利用しており、その金額は 2021 年に約20 億ユーロ(2,890億円)を記録し、間もなく年間ベースで100億ユーロ(1兆4,450億円)を超える可能性があります。
※ 文中の金額は1ユーロ=144.50円で換算
ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。
https://www.icmif.org/news_story/unipol-launches-online-flexible-benefits-platform-welbee/
掲載日付2023.11.14