ICMIF とAFM(Association of Financial Mutuals )の共同レポート「UK Market InSights」によると、イギリスの相互保険会社および協同組合保険会社は、2021 年のイギリス保険市場全体において同業他社のパフォーマンスを大幅に上回っています。
イギリスの相互保険会社および協同組合保険会社は、2021 会計年度に イギリスの保険市場全体の成長率は8.9%に対し17.1% の年間成長率を記録しました。この数字は過去 10 年間で 8 回目のプラス成長です。
イギリスの相互保険部門に関する主な調査結果:
- 英国の相互保険は、2021 年に 228 億英ポンド(3兆8,281億2,000万円)の保険料収入を計上。
- 内訳は、生命保険事業で 142 億英ポンド (2兆3,841億8,000万円、2020 年: 111 億英ポンド(1兆8,636億9,000万円))、損害保険事業で 86 億英ポンド (1兆4,439億4,000万円、2020 年: 84 億英ポンド(1兆4,103億6,000万円)。
- 英国の保険市場全体におけるシェアは、 7.9% (2020 年: 7.3%、2007 年: 4.4%)。
- 2,021 億英ポンド(33兆9,325億9,000万円)の資産を保有。
2022 年 10 月の AFM 会議でこの調査結果を発表した ICMIF のベン・テルファー(Ben Telfer)メンバーシップ担当シニア バイス プレジデントは、次のように述べています。「イギリス市場は、イギリスの相互保険会社および協同組合保険会社部門のまじめで革新的な仕事により、2020年の課題から立ち直る素晴らしい回復力を示しました。」
「今日、イギリスの相互保険会社および協同組合保険会社が3,380万人の保険契約者にサービスを提供しているという事実は、相互扶助とこの部門とその組合員である保険契約者との間の信頼の証です。」と締めくくりました。
AFMのマーティン・ショー(Martin Shaw)事務局長は、次のように述べています。「この非常に貴重なレポートは、イギリスの保険市場における相互保険会社の存在感、そしてその存在感を高めていることを補強するものです。しかし、最終的な成長率や市場シェアよりも重要なのは、イギリスの友好組織(friendly societies)と相互保険会社が 3,300 万人を超える保険契約者にサービスを提供していることです。これらの保険の多くは、主流の保険会社から十分なサービスを受けていない人や経済的に余裕がない人、弱い立場にいる人が加入しており、私たちの部門は誰にでも開かれていることに大きな誇りを持っています。」
UK Market Insights 2022には、生命保険と損害保険に関するさらなる分析、過去の保険料総額と市場シェア、2007 年以降に相互保険会社・協同組合保険会社部門が保有する資産/投資の内訳も含まれています。
※ 文中の金額は1英ポンド=167.90円で換算
ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。
掲載日付2023.11.24