気候変動に適応する必要性が高まっており、多くの場合は、特に地方自治体、都市、多くの企業にとって地域レベルでの適応を意味します。
このため、ローカル・タピオラ(LähiTapiola :LocalTapiola) がフィンランド気象研究所(Ilmatieteen laitos)のフィンランドの気候変動への適応を支援するためにより正確な地域データを可能にする研究プロジェクト資金として31万ユーロ(4,391万7,700円)を提供します。例えば、都市計画では、気候への影響を計画レベルで評価するためのツールがまだ不足しています。
このプロジェクトは、気候変動の地域的影響をより正確に把握し、社会全体のための研究サービスを構築するのに役立ちます。例えば、建物の冷・暖房の必要性の評価など、計画段階で気候変動適応策を立案するのに役立つと考えられます。
このプロジェクトでは、熱波、干ばつ、大雨、雹嵐などの気象現象や、冬の(零度の)気温、風、突風などの気象現象を調査します。 2040 ~ 2070 年、2070 ~ 2100 年の期間における予測を行ない、その結果はオンライン・ポータルで報告されます。このプロジェクトは、2023 年から 2026 年まで実施される予定です。
このプロジェクトは、意思決定や適応を支援するために、気候変動の空間的・時間的な進行、排出削減目標、異常気象のリスクに関するより正確な情報に対するニーズの高まりに対応します。このプロジェクトは、フィンランドの 4 つの異なる都市の地域気候に関する新しいリアルタイムの観測データも提供します。
「私たちの目標は、人々が地域の気候の特徴を理解するのに役立つインタラクティブなデータ サービスや地図を構築することです。このサービスは、気候変動のリスク、特に農林業、住宅、移動、福祉に関連するリスクへの備えに役立ちます。」と、部門責任者のフィンランド気象研究所のヒルッパ・グレゴウ(Hilppa Gregow)研究教授は述べています。
保険分野では、気候変動問題は特に自然現象に関係しています。
「気候変動を緩和することは最も重要であり、私たちは投資、保険、その他の活動においてこの取り組みに意欲的な目標を掲げています。排出量を積極的に削減するだけでなく、フィンランドの対応策が気候変動に適応できるようにする役割も果たしたいと考えています。フィンランド気象研究所の研究プロジェクトを支援することで、気候変動の地域への影響とその具体的な特徴についての理解を深めることができます。」と ローカル・タピオラのユハ・コッポネン(Juha Koponen 、写真右) 社長兼 CEO は述べています。
気候変動は、異常気象が発生する可能性が高まり、新たなリスクが生じさせ、保険業界とローカル・タピオラの顧客に根本的な影響を与えると思われます。
「気候変動のリスクに備えることは不可欠であり、保険分野はこれにおいて重要な役割を果たしています。気候変動と異常気象は多くの物的被害を引き起こしますが、ローカル・タピオラは保険契約を通じて補償を行っています。リスク防止の専門家として、私たちはパートナーと協力して気候変動への理解を深め、それが引き起こすリスクを予防する方法を見つけたいと考えています。」と コッポネン社長 は付け加えます。
※ 文中の金額は1ユーロ=141.67で換算
ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。
掲載日付2022.12.23