昨年12月に2017年度韓国金融賞第12回授賞式が開催され、国際協同組合保険連合(ICMIF)のメンバーである韓国のNH生命保険のソ・キボン(Ki-Bong Seo)社長兼CEO(写真)と同社が、金融セクターにおける新しいトレンドの牽引役として表彰されました。
2017年度韓国金融大賞審査委員会は、金融界のトレンドや、国際化と顧客サービスにおける優れたイノベーションを牽引した企業として、大手金融6社を選定しました。
NH生命保険のグローバル化を主導してきたソ氏は、生命保険部門で最高の賞を受賞しました。ソ氏は2017年、送金や請求書発行、旅行保険、ローンなど様々な保険金融サービスをオールインワン・アプリで一体的に提供する、同社の新モバイルプラットフォーム「オール・ワン・バンク(All-one Bank)」を立ち上げました。NH生命保険は、韓国の保険会社として初めてモバイルプラットフォーム経由で契約者貸付を開始しました。
この授賞式は昨年12月12日、同国の毎日経済新聞と毎日放送(MBN)が主催し、大韓民国金融委員会、金融監督院、全国銀行協会、生命保険協会、韓国保険協会および韓国信用融資協会の後援を受けて、ウェスティン・チョースン・ホテル・ソウルのグランドボールルームで開催されました。
ICMIF理事会の理事も務めるソ・キボン氏は、1986年に韓国・NHグループに入社後30年以上にわたり、協同組合精神の実現に邁進してきました。グループ傘下の様々な企業における業務経験を活かし、社内でのコミュニケーションを重視しています。2017年1月にNH生命保険のCEOに就任した後は、農家の人々向けに特化した保険商品の開発を進め、協同組合系の保険会社としての差別化に取り組んでいます。金融・保険業界における第4次産業革命の影響やフィンテックの開発には特に関心を持っています。
NH生命保険は、韓国最大の協同組合系保険会社です。ICMIFの直近の報告書「ICMIF加盟組織:主要統計」によると、同社は先進国のICMIF加盟組織のランキングでは第8位の規模、また加盟する生命保険組織部門のランキングでは第4位となっています。