国際協同組合保険連合(ICMIF)は本日、同連合に加盟するイタリアのウニポール・グループ(Unipol Gruppo)が「5-5-5マイクロ・インシュランス開発戦略」への支援を新たに承認したことを発表しました。ウニポールは、インドにおける同戦略の第2フェーズへの資金援助を予定しており、これまで保険サービスにアクセスできなかった117万人の低所得層の人々に相互扶助組織のマイクロ保険を提供することを目指すダーン・ファンデーション(DHAN Foundation)への支援を実施します。
同社のマリザ・パルミジャーニ(Marisa Parmigiani)サステナビリティ担当マネジャーは、「ウニポールはこれまで国際的な協同組合/相互扶助の保険組織からの支援を幾度にもわたり受けています。従って、ICMIFの「5-5-5マイクロ・インシュランス開発戦略」のような持続可能な構想の下で、マイクロ・インシュランスのデジタル化を通じて、より良い金融包摂の実現が可能と確信できる地域のプロジェクトに対し、私たちが還元を行うのは当然のことといえます」と述べました。
ウニポール・グループ株式会社は、総収入ベースでイタリア第2位の保険会社です。損害保険部門に限れば、イタリアで首位、また欧州では上位10位以内に位置しています。同社の主な株主は、同国における協同組合運動に関連する企業で構成されています。従業員数は1万4,000人を超え、国内最大の代理店ネットワークを強みに顧客数は1,100万件近くに達しています。これまでICMIFの「5-5-5マイクロ・インシュランス開発戦略」を支援する加盟組織数は20に達しており、同社は21番目の賛同組織となります。
ICMIFの 「5-5-5マイクロ・インシュランス開発戦略」 は、新興国5カ国を対象に、新たに500万世帯に保険サービスへのアクセスを提供することにより、貧困からの脱却を支援する5カ年プロジェクトです。インド、フィリピン、ケニア、スリランカ、コロンビアの貧困層の強靭性(レジリエンス)を高めることを、最終目標としています。これら5カ国は貧困率が高く、すでにICMIFの加盟組織が業務展開していることから、マイクロ・インシュランスの提供先として最も潜在性が高いと考慮され、同戦略の対象国として選定されました。
同戦略は2016年6月に始動し、上記5カ国のうちすでにプロジェクトが進められているインドとフィリピンの2カ国において新たに320万人以上の人々にマイクロ相互保険が普及されました。