国際協同組合保険連合(ICMIF)の 5-5-5マイクロ・インシュランス開発戦略 を支援する加盟組織のうち、カナダのコーポレーターズ(The Cooperators)からブレア・ホワイト氏、およびスウェーデンのレンスフォーシェクリンガー(Länsförsäkringar)からカリーナ・ボデサント氏とユーハン・ニーマン氏の合計3名のスタッフ(写真)が2017年11月にインドのアップリフト・プロジェクトの第1回年次進捗確認会議に出席するために同国を訪れました。
インドにおける5-5-5プロジェクトは、現地のICMIF加盟組織のアップリフト・ミューチュアルズ(Uplift Mutuals)と支援側の加盟組織であるコーポレーターズとレンスフォーシェクリンガーとの間で立ち上げられ、2016年8月に正式に始動しました。両支援組織は、アップリフトがムンバイとプネーの2都市で、手頃な医療保険の事業を展開するため、相当規模の資金援助を行っています。
この年次進捗確認会議は、当初に合意した事業計画の進捗状況の確認、また順調な事業の検討やこれまでに直面した課題に関する議論を目的として開催されました。今回ICMIFの代表者として同地を訪れた3名にとっては、アップリフトを訪問し、現地でのプロジェクトの進行ぶりを直接に見る初めての機会となりました。
本訪問の公式日程は11月13日(月)のアップリフトのクマール・シャイラブ専務理事への訪問を皮切りに、代表者3名は現場訪問による保険加入者との面談を行うとともに、アップリフト現地スタッフの同行による巡回医療活動の視察を通じて、同社が実施するリスク軽減サービスについて知見を得ることができました。11月15日(水)には進捗確認会議が開催されたほか、16日(木)には締めくくりとして、アップリフトと技術提携するティエト(Tieto)による発表が行われ、アップリフトが先般リリースしたモバイルアプリや管理情報システムについての説明を受けました。
レンスフォーシェクリンガーのユーハン・ニーマン氏(損害保険サービス・開発部門長)は、「今回の訪問は非常に有益で、多くのことを学びました。アップリフトとICMIFによる現地での取り組みによって、社会でも最も脆弱な層の生活が変化する様を見て強い感銘を受けました」と語りました。
コーポレーターズのブレア・ホワイト氏(グループ販売担当ディレクター)は、「保険契約者との面談を通して、本プロジェクトの本当の成果を実感することができました。とりわけ、アップリフトがティエトと提供して行っているテクノロジーを活用したサービス向上取り組みの話は非常に興味深く感じました。また、同社の予防医療への取り組みにも感銘を受けました」と述べました。
レンスフォーシェクリンガーのカリーナ・ボデサント氏(損害保険部門CSR・ビジネスサポート担当)は、同社が5-5-5プロジェクト支援に誇りを持つ理由として、「5-5-5プロジェクトの支援組織として、この重要なプロジェクトに参加したことは非常に貴重な機会だったと思います。アップリフトはメンバーと緊密に連携して業務に取り組んでおり、また最も重要な点として、支援を最も必要とする人々に寄り添っています。保険セクターは保障ギャップの解決に寄与する必要があり、手に手を取り合って互いに助け合うべき時代となっています」と述べました。
クマール・シャイラブ専務理事は、「支援組織の方々に直接お会いすることができて喜ばしく思います。我々にとってと同様に、今回訪問された皆様方にとっても有益な機会となれば幸いです。アップリフトの5-5-5プロジェクトは1年前の始動以来、大きく進展しました。支援組織が資金援助の成果を直に知る機会となったことは光栄ですし、こちらのモチベーションも高まりました」と述べました。
ICMIF基金のサビエ・パテル氏(CEO兼マネージングディレクター)は、「ICMIFの加盟組織であるコーポレーターズとレンスフォーシェクリンガーがプロジェクトの年次進捗確認会議に代表者を派遣したことに深く感謝します。アップリフトが支援に努めるプロジェクトと市場について知る貴重な機会となったのではないでしょうか」と語りました。
5-5-5マイクロ・インシュランス開発戦略は、開発途上国5カ国(インド、フィリピン、ケニア、コロンビア、スリランカ)を対象に、新たに500万の低所得世帯に相互扶助のマイクロ・インシュランスサービスへのアクセスを提供することを目標とした5カ年プロジェクトです。同プロジェクトを通じて、これまで保険サービスにアクセスできなかった2,500万人の人々に保険を提供することを目指しています。