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ダーン・ファンデーション(DHAN Foundation)、ICMIFの5-5-5マイクロインシュランス開発戦略を通じインドで10万人超に新たに保険を提供

 

インドの ダーン・ファンデーション (DHAN Foundation、以下ダーン)では、国際協同組合保険連合(ICMIF)の 5-5-5マイクロ・インシュランス開発戦略 のもと、2017年4月のプロジェクト開始から通算して10万8千人(2017年12月末時点)を超える保険非加入の低所得層の人たちがマイクロ・インシュランスに新たに加入し、大きな勢いを得ています。

ガヤトリ・サクシラヤン氏(ダーン傘下のピープル・ミューチャルズ最高経営責任者)は、「わずか6ヶ月で10万8千人超の新規加入者を達成したことを心から誇りに思っています。貧しく不便なコミュニティに住んでいる会員が多く、その人たちは様々なリスクに直面しています。ダーンのコミュニティ・モデルは、これらのコミュニティを自助グループや連合体に組織化することを目指しており、現在のネットワークを大幅に拡大することで目標を達成することができました」と語ります。

ダーンとの共同によるICMIFの 5-5-5プロジェクトは、117万人の非保険加入の低所得層の人々に生命、医療、農作物、家畜の保障を提供することを目指しており、インドでの5-5-5戦略の第二フェーズを構成しています。第一フェーズでICMIFはプネーを本拠地とする アップリフト・ミューチャルズ(Uplift Mutuals)と共同しています。

サクシラヤン氏は次のように続けました。「これまでのプロジェクトの他の主な成果として、会員を対象とし4,000回以上行なわれた保険の理解向上に関する研修を含む4種類のタイプのトレーニング・キャンプの実施があり、合計で5万4千人以上が参加しました。さらに私たちは、理解向上のために、現地語(タミル語)のパンフレット、プレゼンテーション、マニュアルの形でさまざまな宣伝資料を制作しました」

これに加えてダーンは、会員のためのリスク軽減サービスに焦点を当てた6つのイベントを開催しており、その中には、健康キャンプ、アルコール依存脱却トレーニング、思春期の女児および授乳中の母親の貧血検診、その他の基礎的な検診が含まれています。

ICMIF会員は、寄付による財政的支援あるいは会員組織の職員が技術面の専門知識を提供する技術支援を通じて、ダーンのプロジェクトを支えています。

ダーンのプロジェクトには、合計14のICMIF会員組織が資金援助を行っています。 また、オランダのICMIF会員であるアクメア(Achmea)は、技術支援を目的としてダーンに職員を複数派遣することに合意しました。アクメア社で財務管理の研修中のボブ・チャーダ(Bob Tjaarda)氏は、2017年にダーンの事業計画の見直しを行い、また、同社のマネージャー(財務および管理担当)のバス・ラバラィエ(Bas Lavalaye)氏が、今年の4月に行われるプロジェクトの第1回年次見直し会議の準備を支援するために、マドゥライにあるダーン・ファンデーションの事務所を訪問する予定です。

ICMIF基金の最高経営責任者であるサビエ・パテル(Sabbir Patel)氏は、次のように説明します。「ICMIF会員組織には財務面および技術面で支援をいただき喜ばしく思います。5-5-5戦略に対するそのような援助は、世界のコミュニティおよび支援する組織の内部にプラスの影響を与える最高の機会であり、支援のお申し出は何時でも歓迎いたします」

ICMIFの5-5-5マイクロ・インシュランス開発戦略は、開発途上国5カ国(コロンビア、インド、ケニア、フィリピン、スリランカ)を対象にした5カ年プロジェクトで、これまで保険に加入できなかった500万世帯(2,500万人に相当)に保険による保障を提供することを目的としています。この戦略は、B20の会合で広く議論されており、具体的には国連の2030年向けた 持続可能な開発目標(SDGs)の少なくとも5つの目標を支援するものです。

ICMIFの5-5-5戦略への支援詳細ならびにご支援の検討については、ICMIFのティナ・ブレイン(Tina Blain、リソース動員担当)にお問い合わせください。(Eメール:tina@icmif.org

写真:インド南部のテーニで行なわれたダーンによる会員対象のトレーニングセッション

 

ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。
記事日付 2018.2.22

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