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ICMIFの5-5-5マイクロインシュランス開発戦略の対象保険加入者の97%を女性が占める

 

国際協同組合保険連合(ICMIF)の新しいデータでは、ICMIFの5-5-5マイクロインシュランス開発戦略による現在までの主な保険加入者のうち、推定で97%が女性であることがわかりました。発展途上国における保険加入者は、合計で320万人を超えています。彼女たちは以前は保険に加入していませんでしたが、現在は相互扶助のマイクロ保険を利用し、自らとその家族を守っています。

5-5-5戦略は、5年間で5カ国(インド、フィリピン、ケニア、コロンビア、スリランカ)において、保険非加入の低所得層の500万世帯(合計2,500万人)を対象に、相互扶助のマイクロ保険の範囲拡大を目指しています。この戦略は現在、5カ国のうち2カ国(インドとフィリピン)で実施されています。この戦略は、国連2030持続可能な開発目標(SDGs)のうち、目標5「ジェンダー平等を実現しよう」を含む、少なくとも5つの目標を特に支援します。

リマンジ(RIMANSI)と協力して実施するフィリピンでの5-5-5プロジェクトは、貧困層を対象とする共済組合(MBA)の能力および活動を強化することを目的としています。MBAのほとんどは女性が主導しており、またその加入者の大半は女性です。MBAで最も成功しているCARD MBAは300万人の加入者を有していますが、その98%は女性です。女性たちは、CARD MBAの従業員であり経営者でもあます。

ICMIFはインドにおいて、その会員団体であるアップリフト・ミューチュアルズ(Uplift Mutuals)およびDHAN Foundation(ダーン・ファンデーション)と連携し、 5-5-5戦略の実施に取り組んでいます。ICMIFの国別診断報告書「インドのマイクロ保険の欠けている部分 – 相互扶助組織の診断」のデータは、インドの保険加入者の90%超が女性であることを示しています。これは主に、インドの協同組合/相互扶助の保険組織は、従来女性によって立ち上げられていた自助グループまたはマイクロクレジット事業から生まれているという事実が影響しています。

ICMIF基金のCEO、サビエ・パテル(Sabbir Patel)氏は次のように説明しています。「協同組合/相互扶助のマイクロ保険は、地域社会の中で女性を団結させ、リーダーシップの役割を作り、予期せぬ事態からの保護と保障を彼女たちに提供することで、世界中の女性に権限を与えています。」

パテル氏はさらに続けます。「低所得層の女性はリスクを理解し、子どもたちの将来の暮らしを心配しています。そのため、保険の概念は彼女たちの心をしっかり捉えています。相互扶助の保険組織の加入者として、女性は保険制度の運営にも参加します。また、彼女たちにはその生活に影響を与える決断をする権利が与えられます。彼女たちは組織の加入者として研修を受け、その組織で働き、指導する機会が与えられます。この取り組みは、女性に所属意識、尊厳、および社会的支援を与え、また民主的なガバナンスを通じた平等な権利も与えてくれます」。

ICMIFの5-5-5マイクロインシュランス開発戦略についてはこちらをご参照ください。

 

ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。
記事日付 2018.3.8

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