シンガポールを拠点とする、ICMIFの会員であるNTUCインカム(以下「インカム」)のコミュニティー開発部門、インカム・オレンジエイドは今週、最も重要な取り組みであるインカム・オレンジエイド未来開発プログラム(FDP)をさらに2年間(2018年から2019年まで)延長すると発表しました。これは、技術系専門学校および技術教育機構(ITE)で学ぶシンガポール人の低所得世帯の学生に、奨学金、金融リテラシーおよび人格形成の研修を提供した、過去3年間の取り組みの成功の結果を受けたものです。
FDP延長プログラムでは、恵まれない若者の学費と生活費を支援するために、新たに800件の奨学金(総額204万シンガポールドル)を提供します。またプログラムでは、現在および過去のFDP受給者へのさらなる支援のために、コーチングプログラムやファシリテーター研修を含む修了生プログラムも導入しています。
インカムのマーケティング責任者、マーカス・チュウ(Marcus Chew)氏は次のように述べています。「FDPの延長は、ますます競争が激化する今日の状況において、低所得世帯の若者の立場を公平にする手助けをし、彼らおよびその家族が恵まれない状況から抜け出せる権利を与えるという、インカムの責任を明確に示しています。当社はこの目的を念頭に置いて修了生プログラムを導入しており、若者が将来に向け一層の備えができるよう支援していきます。」
このコーチングプログラムは、職業の選択肢に対する過去および現在のFDP受給者の視野の拡大を目指しています。このプログラムは、技術系専門学校およびITEでの職業指導プログラムを補うことを目的としており、若者の職業への関心についての定期的なフィードバックに基づき指導者を監督します。
指導者は、業界の知見や専門知識をシンガポールの若者と共有することに積極的な、各分野の専門家です。指導者は無償でプログラムに参加し、指導者1人につき5人のFDP受給者を3カ月間指導します。当プログラムは、若者に彼らが興味のある職業選択について簡潔かつ有意義に教えることのみを目的としているため、意識的に短期間としています。次いで参加者は、それが自分の希望する進路であるかにつき評価するよう促されます。
影響力のあるブロガーで、dreachong.comおよびデジタル広告会社DC Creativeの創設者であるアンドレア・チョン(Andrea Chong)氏は今週、「インカム・オレンジエイド・フューチャースピーク」の初回セミナーにおいて、「ソーシャルメディアと個人ブランド」についてセッションを行い、FDP修了生コーチングプログラムにその最初の指導者として正式に参加するという、重要な役割を努めました。80人を超える技術系専門学校およびITEの学生が、インカムセンターで行われたこのセミナーへの参加を申し込みました。
26歳のチョン氏は次のように述べています。「自分自身、学生時代に同じような経験をしており、インカム・オレンジエイドが支援する若者の状況に共鳴しました。私は、援助が必要な若者の教育を支援することに対して熱意を持っており、彼らにコーチングをすることができてうれしく思います。」
チョン氏は、セミナーに加え、5月から8月のインカム・オレンジエイドの4つのワークショップセッションを担当しています。セッションでは、ソーシャルメディア上のペルソナ、ブランド構築、創造的なコンテンツ開発、およびメディア会社の経営について、彼女の指導のもとで学ぶ参加者たちに焦点を当てます。参加者は、プログラム終了までに、オンライン上でのポートフォリオページのセットアップまたはブランドキャンペーンの事例報告を完成させます。
FDP修了生ファシリテーター研修は、プログラムで受けた恩恵に対してお返しをしたいというFDP受給者の意見から始まりました。
ファシリテーター研修を行うことによって、インカム・オレンジエイドは、指導者としてのキャリアを検討しているFDP受給者を育て、必要な技能を身につけさせることを目指しています。FDPワークショップにおいて参加者を支援する修了生は、少額の賃金を得ることもできます。このプログラムは、アシスタントファシリテーターとしてワークショップの指導者に付いて、FDPの金融リテラシーおよびキャリア形成の各ワークショップをサポートする研修員(最大で40人)を養成することを目的としています。
FDPの修了生で、ファシリテーター研修に申し込んだアンヌール・ムニラー(Annur Munirah)(22)は次のように述べています。「FDPは、私に支援が必要な若者を助けようという気持ちを起こさせました。FDPワークショップを通じて、今回私と同じような若者を実践的な方法で支援する機会を得られてよろこんでいます。他の受給者も自分と似た状況にあることを知ることができ、また互いに学び合うことのできるFDPワークショップにおいて、仲間同士共有できる喜びを学びました。私の経験と学びを共有することで、皆さんに有意義な支援ができればと思います。」
チュウ氏はさらに次のように述べています。「ファシリテーター研修では、学校や職場環境においてFDP受給者に役立つ、話術・小集団のコミュニケーション・仲間との効果的な関わり・リーダーシップなど、どこでも使えるスキルを学びます。一方コーチングプログラムは、職業選択に関わる機会が限られてしまう可能性のある受給者に、その選択を経験させることを目的としています。これら2つの新たなプログラムは、援助が必要な若者に対する教育を継続して支援し、当社のプラスの社会的影響を、教室から役員室まで拡大していきます。」
インカム・オレンジエイドについては、www.income.com.sg/orangeaidをご参照ください。
インカムは、シンガポールの労働者に手が届く価格の保険を提供するために、1970年に設立されました。今日では、シンガポールの200万人の人々が金銭面での最も重要な決断をする際に、信頼できるアドバイスおよび解決策をインカムに求めています。インカムは、社会のあらゆるセグメントにおける顧客の保障、貯蓄、投資ニーズに応えるために、生命、医療、および損害保険商品・サービスを提供しているアドバイザーおよびパートナーの幅広いネットワークを築いています。
インカムは自らを、社会的企業として他と異なる存在になったと語ります。インカムの社会的目的は、すべての人がアクセスでき、手の届く、持続可能な保険を提供することです。利益より人を重んじており、顧客のために価値を創造し最大化するよう努めています。
2015年、インカムは324億ドルを超える運用資産を持ち、高い信用格付を得ています。
インカムのCSR活動であるインカム・オレンジエイドは、子どもと若者、特に恵まれない子どもと若者に焦点を合わせています。
インカムの詳細については、www.income.com.sgをご参照ください。