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ダーン・ファンデーション、5-5-5戦略1年目で20万人超の保険未加入者に保障を提供

Gayathri_Sakthirajan_speaks_at_insurance_literacy_training_sessionインドのICMIF会員団体であるダーン・ファンデーション(以下「ダーン」)は、保険未加入の貧困層の人々を対象とした5-5-5マイクロ・インシュランス開発戦略の初年度において、合計20773の新規加入者を獲得しました。

ダーンとの共同実施による同事業は、2017年4月に始動しました。ダーンはICMIFとの連携により、傘下の152連合体を対象に、相互扶助のマイクロ・インシュランスの加入者数を今後5年間で107万人増やすことを目標としています。

ダーンの相互扶助のマイクロ・インシュランスプログラムは、村落レベルの複数の自助団体で構成される連合体のネットワークを通じて実施されています。こうした自助団体のメンバーは、低所得で疎外されたコミュニティで暮らしているため、さまざまな日常的リスクに対して極めて脆弱です。

プロジェクト初年度(2017年4月~2018年3月)は以下のような実績を達成しました。

・8万人以上が医療保険、約11万9,000人が生命保険に加入

・保険リテラシー講習会を3,573回実施し、5万4,695人が参加

・900人近くのダーン会員が保健教育キャンプに参加

ダーンの保険事業部門のピープル・ミューチャルズ最高経営責任者であるガヤトリ・サクシラヤン氏は、こう語っています。「相互扶助のマイクロ・インシュランスプログラム初年度は順調な滑り出しでした。生命・医療保険の加入者数は、目標の約20万人を達成することができました。さらに重要な点として、保険リテラシー集中講習プログラムを通じて、規模の大きいコミュニティにおける意識向上を実現できました。」(ガヤトリ氏のインタビュービデオ

初年度の結果は、ダーンとの5-5-5戦略事業の年次レビュー会議で検討されました。年次レビュー会議は2018年4月23日(月)~24日(火)の日程でマドゥライ(インド)にあるダーンの事務所で開催され、資金支援を提供したICMIF会員団体のJA共済連(日本)の代表者をはじめとするプロジェクト主要関係者が出席しました。(インタビュービデオ

ICMIF会員団体のアクメア(オランダ)で財務・管理マネージャーを務めるバス・ラバラィエ氏も、ICMIF基金による技術支援派遣の一環でこの会議に参加しました。バス氏は、ダーンの業務および事業計画のレビューのために派遣されました。

ICMIF基金のCEO、サビエ・パテル(Sabbir Patel)氏は次のように述べました。「ダーン・ファンデーションのプロジェクトの成功を喜ばしく思います。特に保険加入者数については、保険教育やリスク軽減のためのサービスを受けたうえでの加入を達成しています。このような成果は、5-5-5戦略を通じたICMIF会員団体の資金・技術支援なしには実現できなかったでしょう。今回訪問され、非常に包括的な業務レビューをいただいたバス氏にも大変感謝しております。こうした支援の結果、我々は本事業の今後の進め方にも大きな改善を加えることができました。」

ICMIFの5-5-5マイクロ・インシュランス戦略は、5年間で新興5カ国(コロンビア、インド、ケニア、フィリピン、スリランカ)において、保険未加入の低所得層500万世帯(2,500万人に相当)を対象に、保険を普及させるプロジェクトです。5-5-5戦略は国連2020持続可能な開発目標の少なくとも5つの目標を特に支援するものであり、ICMIF会員団体からの直接的な支援を受けています。ダーンとの本事業では、これまで11カ国の計14のICMIF会員団体より資金提供を受けています。

ダーン・ファンデーションのプロジェクト支援方法の詳細や、初年度事業報告書をお求めの際は、ティナ・ブレイン(リソース動員担当)にお問い合わせください。(Eメール:tina@icmif.org

写真:保険リテラシー講習会で話すガヤトリ・サクシラヤン氏

 

ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。
記事日付 2018.8.2

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