スウェーデンの非営利団体We EffectはICMIFと提携して、2019年3月11日(月)に開催された国連の女性の地位委員会(CSW 2019)の関連会議において、ジェンダー平等にマイクロインシュランスが果たす役割を強調しました。
女性の権利とジェンダー平等に関する世界最大の会議である「CSW 2019」は、2019年3月11日から22日まで米ニューヨークの国連本部で開催されます。今年のイベントの最大のテーマは「ジェンダー平等と女性と少女のエンパワメントのための社会保護システム、公共サービスならびに持続可能なインフラへのアクセス」です。
ILOは、世界中で雇用されている女性の40%が社会的保護を受けられていないと推定しています。「女性を取り残さない – マイクロインシュランスはいかに社会的保護システムを補完することができるか」と題し、We Effectが主催するこの関連会議では、マイクロインシュランスがいかに女性の脆弱性を軽減し経済的エンパワーメントの向上に役立つか(例えば、一家が大黒柱を失った後の経済的保障を提供するなど)に着目します。
講演者にはICMIF会員組織からの代表者2名が含まれます。一人はThrivent(米国)で事業変革担当バイスプレジデントのJoanna Trygstad氏、もう一人はCIC Insurance Group(ケニア)の事業開発マネージャーのEve Thiong’o氏です。
発表の中で、Joanna Trygstad氏は女性のエンパワーメントにおけるマイクロインシュランスの価値と、5-5-5相互扶助のマイクロインシュランス戦略(以下「5-5-5戦略」)を通じて保険未加入の500万の低所得世帯にマイクロインシュランスを普及させるICMIFの計画などについて話します。
Eve Thiong’o氏は、農民への酪農家畜保険の提供に焦点を合わせた5-5-5戦略のケニア・プロジェクトについて話します、ICMIF、We Effect、CIC Insurance GroupおよびThriventは、2018年に開始されたケニアでの5-5-5戦略プロジェクトにおいて、ベルギーのICMIF会員組織P&Vと提携して、今後5年間で25万人の農家にマイクロインシュランスを提供することを目指しています。
このイベントは10時30分からニューヨークの国連教会で開催されます。また、Peris Njenga氏はケニアでの彼女自らの農業体験について話す予定です。
We Effectについて
We Effectは、仕事・影響力・奉仕・収入・生計に関して会員の権利とニーズを明確にする能力を備えた民主的な組織および社会の発展を支援するために1958年に設立されました。スウェーデンにおけるICMIF会員組織のFolksamはWe Effectの設立母体の1つです。
ICMIFによる5-5-5相互扶助のマイクロインシュランス戦略 について
ICMIF 5-5-5相互扶助のマイクロインシュランス戦略は、5つの新興市場国を基盤とする5年間のプロジェクトであり、保険未加入の500万世帯に対し貧困に陥ることのないように保険を提供することを目指しています。ICMIFが活動するのは、コロンビア、ケニア、インド、フィリピン、スリランカの5カ国です。5-5-5戦略のガバナンスについては、イングランドおよびウェールズで登録された慈善団体「ICMIF財団」によって監督されています。
5-5-5戦略は、主としてICMIF会員組織および趣旨に賛同した先進市場の団体により、財政支援あるいは技術支援のプロジェクトを通してサポートされています。5-5-5戦略に対する支援の詳細についてNaomi Davison(naomi@icmif.org)までお問い合わせください。